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読み物あれこれではスタッフが各々勝手きままな読書感想文を書いております。暴言・無知・恥知らず・ご意見はいろいろお有りでしょうが、お気に召した方だけお読み下さい。
   
Sep.2020
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AX 伊坂幸太郎

伊坂幸太郎の作品には何度か殺し屋が登場する。
今回登場するのは通称「兜」という殺し屋。

外では恐いもの無しの男が、家へ帰ると、そこまでして恐れる必要がどこにあるのか。と思うほどの極端な恐妻家。

何が食べたいと聞かれて「なんでもいいよ」という回答は一番いけない。
手がかからない、簡単にできそうなものをセレクトして回答する。
そして作ってもらった料理はどんな味でも一口でやめてはいけない。

相手の話には常に大きく相槌を打たなくてはならない。

「怒ってる?」と訊ねて「別に怒ってない」と答える場合は、基本的に「怒っている」。

会話はまず「大変だね」から始める。

という具合に妻を怒らせないためのマニュアルまで作り上げる。

妻に突っ込まれそうになるたびに息子がうまく助け船を出してくれたりする。

逆に息子からしてみれば、なんで母親にだけはあんなに卑屈になるのか、と疑問でならない。

この男、殺し屋稼業をもうやめようと思っているのだが、仕事を仲介してくる医者がなかなかやめさせてくれない。

このAXでは押し屋、檸檬、蜜柑・・などの別の伊坂本に登場した殺し屋たちの名前も登場してくるので少しうれしくなる。

途中まで読んで、どうも以前読んだことがあるような気はしていたが、類似の作品かもしれない、と読み進み、深夜デパートにデパートに来たシーンあたりでは既にその続きを知っていた。
最後近くのボーガンのシーンではっきりと蘇った。どのシチュエーションで読んだ本なのかをはっきりと思いだした。
蟷螂の斧あの時に読んだ本だ、と確信した。

そうだ。「蟷螂の斧」を所詮カマキリだなどと甘く見てはいけないのだ。
それをこのシーンではっきりと思い出した。

この男、殺し屋という物騒な商売をなりわいとしながらも、家族思いで、ひたすら優しい男の話なのだ。



AX アックス 伊坂幸太郎著
28/Sep.2020
愛なき世界 三浦しをん

三浦しおんさんと言う人、いろんな事を探求される方だ。

男の祭りにスポットをあててみたり。広辞苑を作る人にスポットをあててみたり・・。
たぶん誰も書いていない分野を開拓してみたい、知ってみたい好奇心に溢れていらっしゃるのだろう。

今度はとうとう植物だ。
植物にまで手を拡げて来たか。

正確には植物を研究する研究者にスポットをあてたわけだが、植物の研究などと言う地味な分野、果たして読み物になるのだろうか、などと余計な心配は杞憂に終わる。
人物を描写が絶妙な人なので、扱う題材が珍しかろうが、地味だろうが、なんでも楽しく読ませて下さる。

主人公はおそらく東大と思われる大学のすぐ近くにある洋食屋で働く青年。
彼が一目惚れをしてしまうのがその大学の植物学の博士課程で研究する女性。

その女性の研究対象が「シロイヌナズナ」という植物。
葉っぱはどうして一定の大きさ以上にならないのだろう。

そんなことを疑問に思う人はそうそういないだろうが、そういう事を疑問に思う人たちがいるから、自然界の謎が一つ一つ解き明かされて行くのだろう。

恋愛の話では男が女の気持ちに鈍感、というのが通例だと思うが、この研究者の場合は逆だ。彼女は洋食屋のお兄ちゃんのことは嫌いではない、むしろ好きな方だと思うが、彼女の方が男の気持ちに鈍感なのが面白い。
むしろ、それだけに彼の方も立ち直りが早い。


今、ちまたのニュースで聞かない日はない「PCR検査」。

この本には何度も「PCR検査」という言葉が登場する。

変種の遺伝子を配合させてさらにその種どうしを配合させてさらに・・と途轍もない労力をかけて最後の最後に使うのが、そのPCR検査。

今、ニュースで聞くPCR検査とおそらく同じものなのだろうと思う。

そんな研究者が最終手段で使うような検査を毎日毎日、全員やれだのとニュースで流れているのか。

こういう研究者たちはどんな思いでそのニュースを聞いているのだろう。

ちょっと、気になってしまった。

愛なき世界 三浦しおん 著
18/Sep.2020
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