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読み物あれこれではスタッフが各々勝手きままな読書感想文を書いております。暴言・無知・恥知らず・ご意見はいろいろお有りでしょうが、お気に召した方だけお読み下さい。
   
Sep.2021
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友情 武者小路実篤

恋と友情が絡んで大変なのは、
今も昔も、男も女も同じなのだなぁと思いました。

ざっとあらすじ。
主人公の野島はまだ駆け出しの作家。
彼は友人の妹、杉子に恋をします。
野島にとって杉子は理想の女性。
想いはどんどん深く、妄想はどんどん大きくなっていきます。
野島がそんな恋心を打ち上げられるのは、親友の大宮にだけでした。
大宮も野島と同じく物書きで、作家として成功しつつありました。
互いに刺激しあい、心を許せる親友同士。
大宮は野島の恋を応援し、成就する事を願います。
しかし杉子は大宮を、大宮も杉子を想うようになり、
その事実が野島に知らされたとき、野島は大きく絶望します。

野島の杉子に対する気持ちはとても強いのですが、
杉子を理想化しすぎているのが難点です。
杉子という女性は野島が思うような理想の女性ではなく、かわいらしさもあれば、時にはずる賢さもある普通の女性のように思われます。
そんな杉子が野島に理想化されることを嫌い、大宮に惹かれていくのは仕方のないことだと思ってしまいます。
なんせ大宮という人は、頭がよく器用で、変な癖は無いけど芯のある男性。
女性に対して変にやさしくも無ければ、偉そうでもない自然体の人。
どう考えても野島より魅力的なのです。

しかし物語は野島の強い思いを土台に突き進んでいくので、
野島の恋が成就してくれれば、と願うようになっていきます。
しかし残念ながらそうはいかず、最後にドカンと事実が突きつけられます。

それまで冷静で、杉子に対する愛情を微塵も感じさせなかった大宮からの報告は、かなり衝撃的です。
その事実は彼の口からではなく、大宮と杉子の手紙のやり取りから知る事になります。なんだか知らなくてもいいことまで、二人の恋の盛り上がりを知らされます。
こんな形でなくてもいいのにと思いますが、友人にすべてを隠さずにぶつかって、どのような反応をされようともそれに耐える、というのが大宮が選んだ親友に対する姿勢なのでしょう。
野島は大宮のしたことに対して心から怒り悲しみます。そしてこれから待つ孤独を嘆きます。
その様子は痛々しいですが、同時にすがすがしさを感じます。
それは野島と大宮の間に隠し事は何一つ無く、互いに正直な感情をぶつけ合っているからだと思います。
二人にとって一大事なのだけれど、きっとまた立ち直る日がくるであろうと思えます。

最近は携帯でお手軽につながる友人関係ですが、これだけ本気で向き合う情熱があってこそ、本当の友人、友情と呼べるのかなと思いました。


友情 武者小路実篤著


27/May.2011
海辺のカフカ 村上春樹

村上春樹の本を読んだのは何年ぶりだろうか。
かつては既出版物、全読破対象の一人だった。

小説の本の帯にはサンフランシスコ・クロニクル紙で3週連続1位、
ボストン・グローブ紙で4位、英ブックセラー誌で9位などという言葉が並ぶ。

翻訳されてアメリカでイギリスでベストセラーになっていたのにこれまで未読だったわけだ。
しかもかつて、あれだけ読んだ村上春樹の小説なのに。

誰よりもタフな15歳の少年。
父からの予言(呪いか?)を回避するために一人家を出る少年。

少年時代にとある事故で、頭の中がすっからかんになって漢字の読み書きも出来ないが、猫と話をすることが出来る老人のナカタさん。

この二人が主人公。

この二人の周辺にはいつも手助けをしてくれる人達がいる。

星野という自衛隊上がりのトラック運転手はナカタ老のヒッチハイクを手伝ってからというもの、ナカタ老のファンになってしまう。
そんな愛すべき青年を引き付けるナカタ老は、と言えば漢字が読めないので、電車にも乗ったことがなく、東京中野区を一歩も離れられないような人。
誠実で、その愛すべき話し方のせいなのだろう。
ナカタ老は誰からも親しみを持たれる。

そのナカタ老が中野区を出る。そして誰よりもタフな15歳も出奔する。二人とも、何故かに手繰り寄せられるように四国を目指す。

四国で辿り着くのが高松の甲村記念図書館という私立の図書館。

そこで司書をしている大島さんの博学な事。

話は夏目漱石などなどの小説、平安時代の悪霊、ギリシャ神話から、シューベルト、ベートーヴェン、ハイドンという音楽に至るまで非常に幅が広い。

この小説の筋立てには直接影響しないかもしれないが、大島司書の語る博識がこの小説に魅力的な彩りを添えている事は間違いないだろう。

ちなみに「雨月物語」なんて英文翻訳ではどんな翻訳がなされたのだろう。
アメリカの読者は意味がわかったのかな。

海辺のカフカ  村上春樹 著


20/Oct.2008
騎士団長殺し 村上春樹

主人公は36歳の画家。
義務感で書いて来た肖像画。
どこかの社長室にでも飾られるであろう肖像画。
滅多に人目には触れない。
作者が誰かなどは誰も気にしない。

しかし彼は特殊な能力を備え持っていた。
一度目にしたものをありありと再現できる才能。記憶力。
人の本質を見抜いて描ける能力。

でもその本質をそのまま絵にしたりはしない。
あくまで相手の気に入るような絵に仕上げるのだ。
だから芸術家でありながら芸術家ではない職業。
生活を維持するためだけにやって来た職業。
それも突然の妻からの離婚申し入れにてやる必要がなくなる。

妻から告げられたその日に家を出て東北・北海道を放浪し、行きついた先が友人の家の別別荘で、その父親がアトリエとして使っていた小田原の山の方で、隣近所へ行くにも車が要る様な辺鄙で静かな場所。

そこで出会う免色というなかなか個性豊かな紳士。
その人の肖像画を描くことによって新たな才能が開花したかもしれない予感。

免色氏の娘かもしれない少女。

友人の父親の画家が書いて世に出さなかった「騎士団長殺し」の絵。

そして登場する騎士団長。

第1部の顕れるイデア編の読後は第2部を読みたくてうずうずしていた気がする。
第2部も第1部の流れを踏襲してストーリーは進んで行くのだか、メタファーのあたりからどうなんだろう。
もうなんでもあり状態か?
確かに第1部のイデアの騎士団長もなんでもありの一つではあるにはあったが、微笑ましい存在でもあったしね。

ただ、至る所に見られる、見事な比喩の表現。
まるで○○が○○したかのようなという表現の巧みさ。一気に書き上げてこういう表現がすらすら出てくるとしたら、やっぱりこの人は天才なんだろうな、と思う。

ちゃんと英訳後とかも意識しながら比喩の言葉も選んでるんだろうし・・・。

この話では絵画を文章で表現する、という事が行われている。

いずれ映像化されるんだろうが、その時にこの見た人に衝撃を与えるような、インパクトのある絵が映像の中でどうやって再現されるのか、大いに見ものだと思っている。

騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編 第2部 遷ろうメタファー編 村上 春樹著
06/Apr.2018
ねむり 村上春樹

いくら眠ろうとしても眠れない。
眠ろうと意識すればするほど、逆に目が覚めてくる。

そんな経験をしたことのある人は多いはずだ。

この主人公の女性、最初はそうして眠ろうと努力するのだが、途中から眠ろうと努力することをやめてしまう。

図書館へ行って眠りというものについてのある学説に出会ったのだ。


人間は知らず知らずの内に自分の行動パターンを作り上げてしまう。
一度作り上げた傾向はよほどののことがない限り変更出来ない。
眠りこそがその傾向のかたよりを中和する。

普段の傾向って、単なる家事じゃないか。
単なる家事による傾向とその是正、ならばいっそのこと眠りなど要らない。


朝、ご主人と子供を送り出し、買い物をし、午後にはスポーツクラブでたっぷり1時間スィミングをする。
子供と夫が寝てからの時間。
それが彼女の自由な時間。
誰にもじゃまされることのない、彼女だけの時間。

彼女はその時間を使って読書をする。
ブランディーを片手に「アンナ・カレーニナ」を何回も読み、トルストイのみならずドフトエフスキーなどの長い長い物語に浸ることを続ける。

そうして全く眠らない日々を一週間送り、ニ週間送っても、眠気が来たりまどろんだりもせず、衰弱するでもいない。
それどころか、ますます身体にはりがあり、若返っている自分に気がつく。


この本の独特なところは、二〜三ページに一枚ほどの割で登場すつ精密な筆致のイラスト画だろう。決してライトノベルのようなアニメっぽいイラストでなどではない。

この本、そもそも短編として書かれたのは「ノルウェーの森」を書いた直後だった、と村上春樹氏はあとがきにて述べている。

単行本化したのはドイツにおいての彼の出版元であるヂュモン社なのだそうだ。
村上春樹氏ともなると、各国に自分の出版元を持っているのだろうか。
その出版社がもともと美術書を出す会社だったので、このような作りとなったらしい。

日本で出版するにあたって内容もかなり書き変えたのだという。

眠れない方は読んでみて下さい。

ロボットじゃないんだから、やっぱり眠ろうって思いますよ。きっと。

ねむり  村上春樹 著


11/Jun.2011
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01/Mar.2016
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