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読み物あれこれではスタッフが各々勝手きままな読書感想文を書いております。暴言・無知・恥知らず・ご意見はいろいろお有りでしょうが、お気に召した方だけお読み下さい。
   
Mar.2021
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断捨離というやつをやってみた。捨てる、捨てないの判断というのは結構難しいものだ。

そういうこともあってか昔から引っ越しを良くやっていたんだった。
引っ越しをすると必然的に使っているものしか運ばないから、不要なものが溜まらない。
整理整頓をするために引っ越しをやっていた様な気もする。

それがここ何年も引っ越しをしないと、どうだろう。溜め込んだものが出て来るわ出て来るわ。
その中にあった一冊がこれ。

何故、こんな昔のものが出て来たんだろうか。
少なくとも中学生以降だけ数えたって、引っ越しの数は15〜16回を優に超えるだろう。今さら、小学時代のものなどそもそも出て来るはずがないのだ。
とはいえ子供向けとはいえ、ひさしぶりに読んでみることにした。

円形劇場に住むモモと言う名前の女の子。円形劇場に住むというと聞こえはいいが、要はホームレスということだろう。

彼女は不思議な力を持っている。
言い争う二人の大人が居たとして、その二人の前にモモを据えてみる。彼女はそれぞれの言い分にじっと耳を傾ける。そこまでじっくり耳を傾けられると、それぞれがそもそも何のためにここまで言い合ってんだ、みたいな雰囲気が生まれてやがては仲直り。

超スローな話し方しかできないおじいさんの話みじっくりと耳を傾けて、何時間でもじっと話を聞いてみたり。

彼女には時間が惜しいという概念がそもそもない。

彼女のみならず周囲の大人たちも当たり前にのんびりと暮らしていた。

たおやかな暮らしを送る人々の前に、灰色の男たちが現れ始める。彼らに洗脳されると、皆、時間が惜しくなり、常に忙しい、忙しいとせわしなくなる。
灰色の男たちは実は時間泥棒で、皆から奪った時間で生きている。

とはいえ、時間を奪われた側も時間の無駄を排除し、効率性を重んじる様になっただけで、本来は効率が良くなった分、余分に時間は生まれているはずだ。
しかし、一旦効率が良くなった人たちはさらなる仕事にその時間を費やすようなり、さらに忙しくなって行く。

なんだこれ。現代の普通の社会人じゃないか。と気づかされる。
効率性をもと求めてさらに効率よく仕事が出来た、そこそこ収入もUPした。
じゃぁ、それを持ってどんな有意義な時間を過ごすことにあてたというのか。

1970年代に出版された本だが、その頃も今も、いやもっと前もそうだったんだろう。同じように灰色の男たちの意図する世界というわけだ。

時間の無駄を嘆く前に、どれだけ今を大事に生きているかを考え直してみよ、ということなのだろう。


モモ ミヒャエル・エンデ著
10/Dec.2020
   

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