読み物あれこれ(読み物エッセイです)
読み物あれこれではスタッフが各々勝手きままな読書感想文を書いております。暴言・無知・恥知らず・ご意見はいろいろお有りでしょうが、お気に召した方だけお読み下さい。
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悲報伝 西尾 維新 著
四国ツアーの続編。 舞台は坂本龍馬像で有名な高知・桂浜から愛媛・松山まで。 この地では高知の魔法少女チームと愛媛の魔法少女チームが悲しいことに終わりなき戦いを繰り広げており、お互いの戦術を知り尽くしているだけに戦いは膠着状態。 前回、空々空と一旦同盟関係になるが、離れ離れとなってしまった「パンプキン」こと鋼矢が愛媛側、空々空は高知側と同盟し、その膠着状態をぶっ壊してしまう。 今回の登場魔法は砂を自由自在に操る「砂使い」にもっとその上を行く「土使い」。 「風使い」だの「水使い」だの「土使い」だのこんなのが集まったら台風は起こせるわ、洪水は起こせるわ、地震は起こせるわ。 地球と戦うと言いながら、ほとんど地球の技である天変地異を味方にしてしまっている? かと思えば遠隔地に居ながら、仲間の心拍数だとかの体調を知る、というスマホのアプリあたりで出来てしまいそうなしょぼい魔法まで。 今回の初お目見えは、何と言っても地球撲滅軍の新兵器。 新兵器とはなんと魔法少女ならぬアンドロイド少女だった。見た目には人間そのもの。 桂浜の沖合から猛烈なスピードで平泳ぎで登場する。 登場時はなんとすっぽんぽんの裸で登場。 今回は新兵器 VS 空々空なのだろうと思っていたのだが、初っ端から空々空を上官として扱うのでいきなり悲惨な戦いが始まることは無さそうだ。 弁が立ち、空気を読むという人造人間らしからぬ、新兵器。 まだまだその能力のほんの一部を垣間見せただけだろう。 今回のストーリーのかなり早い段階で松山の中心街は灰燼に帰してしまう。 いったい四国をどれだけ無茶苦茶にしてくれるんだ! 子規記念館は無事だったのだろうか。などと今さら言っても始まらない。 なんせ、この四国シリーズ序盤で四国の人間はほとんど死に絶えてしまっているのだ。 道後温泉に入浴するシーンがあるので、あのあたりは無事だったようだ。 どうやら道後温泉あたりは松山中心街とは言わないらしい。 流れから行ってこの四国シリーズ3作目で高知、4作目で愛媛かと思っていたのが、一気に3作目で高知と愛媛を片づけてしまった。 春夏秋冬各チームもこれでほとんど生き残り無し。 次回はいよいよ、この四国ゲームの主催者側でもある「白夜」との決着か。 天変地異と戦うわけだけら、それこそVS地球みたいなものか。 15/Jan.2014
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