GHOST IN THE SHELL・攻殻機動隊

この作品を理解できるかどうかが評価の分かれ目のようです。
日本上映当時はあまり良い評価ではないというか、陽の目を見る機会がなかったようです。
アメリカで成功してから逆輸入された時の評価は概ね好評のようです。

この作品は当時アメリカンビルボード・ビデオセールスで邦画史上初のTOP1を記録した作品であり、「マトリックス」の原点でもあります。それを知ってから観た私としてはどうしてもその評価ありきでの評価になってしまうのですが、大好きな作品の1つです。
実際に観たのは相当後になってからでしたが、これが良かったのかもしれません。
映画で1回観ただけでしたら私はこの作品に対する評価が正反対になっていたと思います。
それ程、奥が深く世界観が出来上がっている為、観れば観るほど評価が上がっていく作品です。
ストーリーとしては、マイクロマシン技術(作中ではマイクロマシニングと表記されている)を使用して脳の神経ネットに素子(デバイス)を直接接続する電脳化技術や、義手・義足にロボット技術を付加した発展系であるサイボーグ(義体化)技術が発展、普及した世界で、そういった身体を手に入れた者たちの犯罪を防ぐ為に結成された公安9課(通称:攻殻機動隊)の活躍を描いた作品です。その中で、主人公である草薙素子を軸とした展開となります。
1度観ただけでは理解できない事柄が多く残る作品ではありますが、続編の「イノセンス」やTV版等を観る事により色々と中身を理解することができ、その上でもう1度観なおすと凄くすっきりします。
ですので、時間をあまりかけず、1度できちんと説明されていて、納得の出来る作品を好む人にはあまりお勧めできる作品ではないですね。
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