内容 評価

カムイ外伝




どうやら役者目当てで見に行った人には好評、カムイ外伝を見に行った人には不評のようです。
ストーリーや旅の目的等がきちんとできておらず、戦闘にしてもあまりよろしくないようです。




ほぼ一般的な評価と同意見です。
抜け忍だから始末するために刺客が襲ってくるのは理解できます。しかし、なぜあいつはさっさとあの場面でカムイをやらなかったのか?
観客の予想を裏切るにもきちんと準備や整合性を用意していないと白けるだけです。
さらにCG丸出しの戦闘。ハリウッドのようにやれとまではさすがに言いません。
しかし、そろそろ日本もVFXと現実の境界を曖昧にするぐらいの映像を作ってもらいたいと思います。
というかこれなら最近のヒーローモノでも出来ているのではないのでしょうか? 具体例として挙げると、必殺技である「飯綱落し」ですが、この技が酷いです。
逆に何故こうも不自然に見えるように作ったのか?こういったシンプルな技をいかに格好よく見せるかが映像作品ではないのでしょうか。

そういったことも含めるとどうしてもいい評価を下すことが出来ないのですがなんというか、この作品の前に見た「TAJOMARU」があまりにも酷かったのでだいぶマシに見えてしまったのも事実です。ただ、私自身あまりお勧めできる作品ではないので観る場合は自己責任で。

内容 評価

GOEMON




時代背景を気にする方には大変不評です。
3DCGがふんだんに使われているのが気になる方もいるようです。
上記の内容を気にしない人でも評価が分かれる作品のようです。




この作品に関して、時代背景などを考えて観るのはお勧めしません。というより、冒頭から当時の日本では絶対ありえないということがすぐ判ります。
ですのでこの作品に関して時代云々はナンセンスです。その上での批評ととらえてください。

最近の日本の映画では変に戦闘のみVFXを使ったりしてその部分だけ顕著に違和感が出るので、VFXを使う邦画作品は駄目なのかと諦めていましたが、魅せ方の問題だったようです。
この作品では終始VFXが使われている為、顕著な違和感が薄められます。また、歌舞伎な建造物や服装のおかげで時代モノと認識せずにSF・ファンタジーモノとして捉えることができます。
こういった全編通してVFXを使うことにより、アクションに関しても溶け込んで見える様に感じます。
例えるならCGアニメに近いです。キャラクターの服装も主要キャラのほとんどが当時には有り得ないような服装なのも、よりCGアニメに見える要因に思われます。

残念なところといえば、明るいシーンではやはりCGの画面で人物が変に動いているように見えてしまうところでしょうか。そこは昨今の邦画と同じ感じがしました。
また、ラストがあまりにも蛇足な為観終えた後にモヤモヤが残ってしまいます。ラストの印象に重きをおく私としては残念で仕方がありません。

「アップルシード」や「エクスマキナ」といった全編3DCGアニメ映画に抵抗が無い方にはお勧めな作品です。

内容 評価

GODZILLA




ほとんどの人が「あれはゴジラではない」といっています。
そして、ゴジラではなく、ただのパニック映画として観れば結構面白いという評価のようです。




そもそもゴジラの誕生の時点で原作とは違うという…。まったく違う内容なので何故これがゴジラなのかという疑問がでてきます。

原作は恐竜の末裔が水爆実験の放射能の影響で巨大化し日本を襲うのですが、この作品ではイグアナが核実験で突然変異しニューヨークを襲うという内容です。

あきらかにゴジラの大元が違うのにゴジラというタイトルで挑戦したこの作品。
しかも物凄く俊敏で、あんな巨大な身体であるにも拘らずヘリからの追跡をビルを使い逃れるという日本のゴジラではありえない行動に出るのも色んな意味で凄いです。
さらにはゴジラの代名詞である放射熱線すら出さないという…。
完全にゴジラではないゴジラと呼ばれる何かは、どうやって入ったかは知らないビルの中で卵を産むという、これまたゴジラと呼ぶにはあまりにもかけ離れた生態をしている。
これではゴジラではなく、スーパードラゴンヨッ○ーにしたほうが良かったのではと思ってしまいます。

ただ、この作品はゴジラと考えず観ることにより大きく評価を上げる作品でもあります。簡単に言えば「ジュラシックパーク」の世界だと思うことにより大変面白く感じられます。先入観あるなしでは全然違うということをこの作品は私たちに教えてくれたのかも知れないと考えればさらにお得です。

以上を踏まえ、この作品を楽しむには怪獣の名前をスーパードラゴン○ッシーと思い込み、世界観はジュラシックパークの恐竜が抜け出た設定にしておけばそこそこ楽しめると思います。

内容 評価

GHOST IN THE SHELL・攻殻機動隊




この作品を理解できるかどうかが評価の分かれ目のようです。
日本上映当時はあまり良い評価ではないというか、陽の目を見る機会がなかったようです。
アメリカで成功してから逆輸入された時の評価は概ね好評のようです。




この作品は当時アメリカンビルボード・ビデオセールスで邦画史上初のTOP1を記録した作品であり、「マトリックス」の原点でもあります。それを知ってから観た私としてはどうしてもその評価ありきでの評価になってしまうのですが、大好きな作品の1つです。
実際に観たのは相当後になってからでしたが、これが良かったのかもしれません。
映画で1回観ただけでしたら私はこの作品に対する評価が正反対になっていたと思います。
それ程、奥が深く世界観が出来上がっている為、観れば観るほど評価が上がっていく作品です。
ストーリーとしては、マイクロマシン技術(作中ではマイクロマシニングと表記されている)を使用して脳の神経ネットに素子(デバイス)を直接接続する電脳化技術や、義手・義足にロボット技術を付加した発展系であるサイボーグ(義体化)技術が発展、普及した世界で、そういった身体を手に入れた者たちの犯罪を防ぐ為に結成された公安9課(通称:攻殻機動隊)の活躍を描いた作品です。その中で、主人公である草薙素子を軸とした展開となります。

1度観ただけでは理解できない事柄が多く残る作品ではありますが、続編の「イノセンス」やTV版等を観る事により色々と中身を理解することができ、その上でもう1度観なおすと凄くすっきりします。
ですので、時間をあまりかけず、1度できちんと説明されていて、納得の出来る作品を好む人にはあまりお勧めできる作品ではないですね。

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