代表挨拶

金融危機後に来たのがこの度の大震災。
東北の方々には本当に頭が下がります。

「いやぁ、大変なのは自分だけじゃないですから。そちらこそ大変じゃないのですか。関西も電力不足だとか。」
なんという思いやりなのでしょうね。

我が社も今期で24期目に突入致しました。
震災直後の合言葉の「関西から元気を」もどこへやら。
確かに電力不足による節電やら円高で関西の製造企業も青息吐息でかなりの企業が生産拠点どころか本社機能の一部を海外へシフトさせる有りさま。
大手さんは部品供給のかなりのパーセンテージを海外へ移す、だとか。
企業内システムの開発を行う当社にとっても仕事のパイが減るのは当たり前とも言えるでしょう。

そこで思い出すのが、東北の方々のお声。
「大変なのは自分だけじゃないですから。」

そう、彼らの言葉を思い出す度に勇気が凛々と湧いて参ります。
仕事のパイは減ったところで仕事そのものが無くなるわけではない。
企業内システムはもはや無くなっては企業が立ち行かない、という位置付けのものなのですから。

ニュービジネスへの取り組みに手をこまねいているわけでは有りません。
Androidアプリももちろん真っ先に手がけておりますし、その他展開についてはここではまだ時期尚早なので触れませんが、触手はいろいろと伸ばしつつあります。

ですが、案外従来型のシステムの改変を望むユーザーが絶えないのです。
それどころかそのニーズだけで手一杯で手がけ始めたニュービジネスの展開を中断せざるを得なくなったことしばしば。

我らの業界を持って「もはや日本では構造不況業種である」と言い切る人まで現われる昨今ではありますが、我らの業界が日本の構造不況業種なら、ほぼすべての日本の業種は構造不況業種とならないでしょうか。

従来が良すぎただけであって、寧ろこれを当り前と考えてしかるべきなのでしょう。

仮にもっと悪くなったところで、「いやぁ、大変なのは自分だけじゃないですから。」と言い切り、尚且つ活路を自ら見い出すあの精神を見習おうと思います。

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