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読み物あれこれではスタッフが各々勝手きままな読書感想文を書いております。暴言・無知・恥知らず・ご意見はいろいろお有りでしょうが、お気に召した方だけお読み下さい。
   
Jun.2021
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海と毒薬  遠藤周作
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ヴェルヌの『八十日間世界一周』に挑む -4万5千キロを競ったふたりの女性記者- マシュー・グッドマン
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書店ガール 碧野 圭

今年の春にAKBの渡辺麻友さん主演でドラマ化されていた作品。
物語は「書店ガール」とその名の通り、ペガサス書房吉祥寺店で働く二人の女性が主人公。
ガールというと幼いイメージがあるが、副店長の理子は40歳。その部下の亜紀は27歳。

理子は5年間のバイトを経て正社員となり、副店長にまで上りつめたキャリアウーマン。
長年交際してきた彼氏がいたものの、知らぬ間に二股をかけられフラれてしまう。
プライベートはボロボロの理子だったが、そんな時、吉祥寺店の店長に抜擢される。
会社始まって以来、初の女性店長ということで責任や重圧がのしかかる。
女性が出世していくのが気に食わないフロア長の存在が、さらに理子の足を引っ張る。
独身女性が仕事一筋でやっていく大変さがリアルだ。

一方、亜紀はその正反対。
親のコネで正社員として入社し、若くて美しい顔立ちを持っている。
書店内で人気のイケメン三田君と付き合ったかと思えば、その後すぐに大手出版社の男性と結婚。
経済的には働く必要は全く無いのだが、「本が好きだから」という情熱を持って働いている。

職場では自由な発想で書店のフェアを盛り上げようとする亜紀だが、なにをしても反感を持つグループができてしまう。
結婚、美しい容姿、正社員。なにもかも持っている亜紀に降りかかる嫉妬の嵐。
女性従業員内でできる派閥や人間関係が怖いのだが、けっこう現実でもあるあるな話なのがこれまた怖い。
女性の作者だからこそ、ここまで具体的に書けるのだろうなと思う。

そんな正反対な境遇の理子と亜紀だが、理子の店長就任後まもなく吉祥寺店が閉店の危機にさらされていると知り、みんなを一致団結させ苦難に立ち向かっていく。
最初がバラバラだった職場だけに、どんどんと改善されていく書店の描写は見ていて気持ち良いほどだ。

理子と亜紀、2つの視点から綴られる様々なエピソードに、働く女性ならどこか1つは共感する部分があるだろう。
なにか落ち込むことがあった時、力をくれる一冊だ。

24/Sep.2015
   

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