大量のゴミが環境を破壊しています。

物資的な豊かさを追求し、大量生産、大量消費、その結果、大量のゴミの発生という問題が生じました。
このまま推移するとゴミに埋もれてしまうだけで無く、地球資源の枯渇という問題も生じます。

2009年の世界の年平均気温は、平年(1971〜2000年の30年平均値)に比べ、0.31℃高く、統計開始以来3番目に高い値となりました。(2010/2/2気象庁発表)


ゴミと温暖化はもちろん無関係ではありませんし、リサイクルによる資源の再利用はもはや欠かせない状況にあります。

リサイクルニュース

京都府は2008年度に「産業廃棄物減量・リサイクル推進センター」の開設する方針。
(京都新聞より)

目的は企業の相談できる体制のを強化。
リサイクル技術の研究など様々な活動を行ない、最終的にリサイクル率を飛躍的に向上させる事を目指す。

          

空き缶リサイクル

空き缶などの容器包装廃棄物はゴミ排出総量の中で、容積比で約60%、重量比で25%を占めており、リサイクルがゴミ減量化のカギを握っています。
空き缶にはアルミ缶、スチール缶があります。

アルミ缶は、アルミ缶からアルミ缶へ何度でもよみがえらせることができるという大きな長所をもった飲料容器です。
回収されたアルミ缶から再生地金をつくるエネルギーは、原料のボーキサイトから全く新しい地金をつくる時のエネルギーのたった3%。
97%ものエネルギーが節約される事になります。

アルミニウムの原料であるボーキサイトという地下資源は地球上にいくらでもあるわけではありません。
限りある資源を大切に使い、エネルギーを節約するためにも、リサイクルはたいへん重要です。

一方のスチール缶のスクラップも、全国80カ所あまりの製鉄工場で原料として使用されています。
スチール缶もリサイクルルートがしっかりと確立され、スチール缶のリサイクル率は2008年88.5%を達成。
役目を終えたスチール缶は溶かすとピュアな鉄に戻ります。
スチール缶もまたスチール缶に戻るし、私たちの移動を便利にする車や船の鋼板、電車の車輪やレール、エネルギーを運ぶラインパイプ、日常生活に欠かせない冷蔵庫、洗濯機など家電製品、島と大陸を結ぶ橋や大形建造物、高層ビルの骨組みである鉄筋など見えないところで社会を支える様々なものに生まれ変わります。

空き缶リサイクルの流れ

  アルミ缶 スチール缶
平成12年度 総消費量          26.55万トン
再資源化重量       21.41万トン
リサイクル化率       80.63%
総消費量         121.54万トン
再資源化重量      102.28万トン
リサイクル化率       84.16%
平成13年度 総消費量          28.34万トン
再資源化重量       23.45万トン
リサイクル化率       82.75%
総消費量         105.52万トン
再資源化重量       89.86万トン
リサイクル化率       85.15%
平成14年度 総消費量          29.24万トン
再資源化重量       24.29万トン
リサイクル化率       83.08%
総消費量          94.86万トン
再資源化重量       81.68万トン
リサイクル化率       86.10%
平成15年度 総消費量          29.70万トン
再資源化重量       24.30万トン
リサイクル化率       81.8%
総消費量          91.12万トン
再資源化重量       79.69万トン
リサイクル化率       87.5%
平成16年度 総消費量          30.31万トン
再資源化重量       26.09万トン
リサイクル化率       86.1%
総消費量          90.8万トン
再資源化重量       79.1万トン
リサイクル化率       87.1%
平成17年度 総消費量          30.15万トン
再資源化重量       27.64万トン
リサイクル化率       91.7%
総消費量          86.79万トン
再資源化重量       77.02万トン
リサイクル化率       88.7%
平成18年度 総消費量          29.86万トン
再資源化重量       27.13万トン
リサイクル化率       90.9%
総消費量          83.2万トン
再資源化重量       73.2万トン
リサイクル化率       88.1%
平成19年度 総消費量          30.15万トン
再資源化重量       27.94万トン
リサイクル化率       92.7%
総消費量          83.42万トン
再資源化重量       70.95万トン
リサイクル化率       85.1%
平成20年度 総消費量          29.93万トン
再資源化重量       26.13万トン
リサイクル化率       87.3%
総消費量          77.2万トン
再資源化重量       68.3万トン
リサイクル化率       88.5%
平成21年度 総消費量          29.28万トン
再資源化重量       27.36万トン
リサイクル化率       93.4%
総消費量          69.9万トン
再資源化重量       62.3万トン
リサイクル化率       89..1%
平成22年度 総消費量          29.60万トン
再資源化重量       27.42万トン
リサイクル化率       92.6%
総消費量          68.4万トン
再資源化重量       61.2万トン
リサイクル化率       89.4%
※経済産業省統計数値より
(経済産業省への数値提供はアルミ缶リサイクル協会)
          

ペットボトルリサイクル

ペットボトルはプラスチックと同じ原料からつくられています。プラスチック=ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ナイロン、ポリエステル…。
ペットボトルはポリエステルからつくられます。素材的には繊維などと同様です。
従ってペットボトルはリサイクルにより様々な繊維製品などに生まれ変わっています。

今後そのリサイクル化需要は益々増して行くでしょう。

再商品化量推移 (単位:千トン)
  9年度 10年度 11年度 12年度 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度
市町村分別収集量 21 48 76 125 162 188 212 238 252 268 283 284 287 295
市町村再商品化量 19 45 71 118 156 183 205 231 244 261 277 277    
指定法人引取量 14 36 56 97 131 154 174 192 170 140 140 154    
指定法人製品販売量 8 24 40 69 95 112 124 147 143 106 112 122    
※経済産業省統計数値より
(経済産業省への数値提供はPETボトルリサイクル推進協議会)
再商品化見込量、分別収集量の推移 (単位:千トン)
   9年度 10年度 11年度 12年度 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度
再商品化見込量 18 30 47 102 155 247 292 311 315 396 400 370 384 384 419 421
分別収集計画量 21 45 59 103 173 199 214 229 243 285 300 303 312 315 301 305
(参考)分別収集量 21 48 76 125 162 188 212 238 252 268 283 283 287      
(参考)指定法人引取量 14 36 56 97 131 154 174 192 170 140 140 154 189 194    
※経済産業省統計数値より
(経済産業省への数値提供はPETボトルリサイクル推進協議会)
用途別利用状況推移(指定法人ルート) (単位:トン)
  12年度 13年度 14年度 15年度
プラスチック製品原材料 5,402 10,023 24,347 42,648
炭化水素油 3,361 7,981 6,831 5,847
高炉還元剤 24,656 42,306 46,621 58,811
コークス炉原料炭代替物 9,771 50,631 91,175 120,767
ガス 638 7,529 11,188 28,076
合計 43,830 118,470 180,162 256,150
※経済産業省統計数値より

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