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Jul.2017
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希望荘 宮部みゆき

ペテロの葬列の杉村三郎が探偵としてデビューする。

四部作でそれぞれが独立した一篇一遍。
どこかでつながるのかな、と思ったりもしたが、それぞれが独立した短編だった。

死んだはずの人を見かけた。幽霊かどうかを調べて欲しいというのが最初の依頼。

それにしてもこの探偵さん、フットワーク軽いね。動くのなんの。
そんじょそこらの営業マンよりよっぽど稼働率が高いわ。

次の依頼は死ぬ間際に、自分は過去に人を殺したことがある、と匂わせる様な事を息子に言って世を去った老人の息子が、どうしても気になり、父の過去を調べてくれ、という。

三話目は、ペテロの葬列の一連の後、コンツェルンを飛び出した主人公が実家に帰り、そこで後に世話になる蛎殻オフィスというなんでも出来てしまう探偵会社の社長から頼まれごとをする。

自ら探偵事務所を開くきっかけになったのは言うまでもない。
ここでは戸籍の売買というのがキーなのだが、敢えて戸籍を買った人の目的が今一不明。
それにそても蛎殻オフィスさえあれば、世の中に探偵事務所なんて要らないんじゃないか、と思えるほどにこの事務所の存在は圧倒的だ。

四話目は、東日本大震災で行方不明者が相次いだことをうまく利用した犯人のトリックを暴く。

三話目の過去の思い出は、ともかくとして、残りの三話、杉村探偵、かなり積極的に動いているが、その報酬たるや仕事量に見合っているのだろうか。下世話な話だが・・。
いくら独身ぬいなって食わせる相手が居ないったって・・・。

まぁ、ていうような杉村三郎氏だから、みんなに愛されるんだろう。



希望荘 宮部みゆき著
16/May.2017