読み物あれこれ(読み物エッセイです) 検索エンジン MMI−NAVI

読み物あれこれではスタッフが各々勝手きままな読書感想文を書いております。暴言・無知・恥知らず・ご意見はいろいろお有りでしょうが、お気に召した方だけお読み下さい。
   
Oct.2017
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
著者検索
+ ア行
+ カ行
+ サ行
+ タ行
+ ナ行
+ ハ行
+ マ行
+ ヤ行
+ ラ行
+ ワ行
作品検索
+ ア行
+ カ行
+ サ行
+ タ行
+ ナ行
+ ハ行
+ マ行
+ ヤ行
+ ラ行
+ ワ行
花の鎖/境遇 湊かなえ

二冊の別々の本なのですが、ひとまとめに書いてみました。

「花の鎖」
三人の女性が主役になって交互に登場するのだが、繋がりがさっぱりわからない。

なんだか、全体のストーリーが全くわけがわからなくなって行くのだが、たぶん繋がるんだろうな、という予感は当然ながらある。

それでも全然繋がっていかないので、途中で投げ出そうかと思ったほどだ。

それがなんとまぁ親子三代に渡って繋がって行くとは。

あとになって考えてみれば、ふしぶしにそんな布石が打ってあったようにも思えるが、まさかだったなぁ。

こういう作りもあるんだなぁ、と感心した。

浅田次郎なら親子三代のそれぞれの若かりし頃を描けば、必ずやその時代ならではの空気を出して来るだろうから、こんな「まさか」にはならないんだろうな。




「境遇」
赤ん坊の頃、同じような境遇の女性が二人登場する。
二人共、赤ん坊の頃に施設に預けられる。
方やは養女として迎え入れられ、何不自由なく成長し、その後代議士の息子と結婚。
親の代議士が亡くなって代議士夫人となる。

方やそのまま施設で育ち、社会へ出、新聞記者となる。

成長してから知り合った二人なのだが、無二の親友同士となる。

二人の願いは本当の親はどこでどうしているのか。
本当の親を知りたい、ということで一致。

代議士夫人の書いた絵本がベストセラーになるところから物語は始まる。

その絵本の思い出は新聞記者をしている友人から聞いたもの。

そのエピソードを読んだ本当の親が現われるのでは?という淡い期待が読者を終盤まで引っ張るのだ。

そう子供を施設に預ける親には親の理由があった。

最後はちょっと話が出来過ぎているわなぁ、と思わなくもない。

なんでも、もうドラマ化されたのだとか。

確かにドラマにするにぴったりの物語かもしれない。

それにしてもまぁ、湊かなえさん、「告白」で衝撃デビューして以来絶好調だなぁ。

昨年の2011年だけでも「花の鎖」に続いてこの「境遇」。

そして出版してすぐにドラマ化か。

ホント。乗りに乗ってますねぇ。



花の鎖 湊 かなえ著 文藝春秋 / 境遇 湊 かなえ 著 双葉社


04/Jul.2012